【アロエリーナ】

〜続き4・秋〜

==【12/23】===

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秋になって、木々は実を付け始めました。草も立派になりました。
だけど僕は相変わらず花を咲かせ続けています。
そして女の子と男の子は毎日僕の所に来てくれています。
だけど秋の中頃のある日の事です…
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女の子はいつもように来てくれました。だけど男の子は一緒にいません、いつもの笑顔もありません
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==【13/23】===

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そして、深刻そうな顔をして僕に話しかけます
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聞いてアロエリーナ、彼が戦争に行っちゃったよ…
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==【14/23】===

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大丈夫…だよね...
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〜続き5・秋〜

==【15/23】===

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僕は動く事も話す事もできません…できるのは女の子のうつむいている姿をただ見る事だけです…
辺りが夕焼け色に染まる頃まで女の子はうつむいていました。だけど、暫くして立ち上がり僕に話しかけます。
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聞いてくれてありがとう、アロエリーナ
ごめんね暗い話で、また明日ね〜
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だけど、女の子は無理に笑っていました...
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==【16/23】===

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そして次の日も女の子はいつもと同じ時間に来てくれました。
だけど、その日は目に涙がいっぱい溜まっていました。
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==【17/23】===

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いつものように寝ころびましたが何も話かけてはくれません…ずっと泣いているだけでした
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〜続き6・秋〜

==【18/23】===

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次の日もその次の日も女の子は僕の所に来てくれます。だけど何も話しかけてはくれません
笑顔もなく遠くの方を一日中見つめていました。
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==【19/23】===

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それから一週間が経つ頃、女の子は僕の所に来なくなりました。
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僕は春の時のように広い野原で一人きりになりました…
だけど昔とは違い、寂しいという感情や悲しいという感情を覚えました。
そしてそれを紛らわすために様々な事を考えるようになりました。来る日も来る日も…
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〜続き7・冬〜

==【20/23】===

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そしてあと少しで冬になるであろうこの時期に僕は思いました
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僕は今一人でいる事が寂しいです。同じように女の子も男の子がいなくなってきっと寂しかったんだと思います。
だから女の子は寂しくないよう男の子の所に行ったんでしょう。僕の所に来れない位どこか遠い遠い所へ…
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==【21/23】===

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もしその遠い所で二人がまた出会えているのなら、きっといつものいい笑顔で色々な事を語りあってるんでしょうね…
そうだったらいいなと僕は思います。
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〃 / しJ しJ |〃
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==【22/23】===

  ・・・

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・・・僕の話はこれで終わりです。
なんで僕がこの話をしたかったかというと、僕は花をずっと咲かせていたから子孫を残せません。
だけど他の花とは違い、女の子と男の子から多くの事を聞きました、そして多くの事を学びました。
だから今までの出来事を話すことで自分の生きてきた証を残したかったんです
最後まで話を聞いてくれてありがとう...
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==【23/23】===


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|おやすみなさい…|
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〜終わり〜
色ンナ意味デ オヤスミ-!
 y=-( ゚д゚)∵≡-
  ターン!


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